パイオニア、DJ機器事業から完全撤退へ
2019年 05月 02日
米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)とパイオニアが
傘下でDJ機器世界最大手のパイオニアDJの売却交渉に入ったことが日経ビジネスの取材で4月30日、明らかになった。
現在はKKRが85%、パイオニアが15%の株式を保有しているが、ともに株を手放す方針とみられる。
経営危機に陥ったパイオニアはファンド傘下で再建中。
売却が実現すれば、DJ機器事業から完全撤退することになる。
パイオニアDJはディスクジョッキー(DJ)がクラブなどでダンス音楽を演奏する際に使うDJ機器の世界最大手。
パイオニアが選択と集中の一環として2015年、DJ機器事業を本体から切り離して子会社化したうえでKKRに590億円で売却していた。
パイオニアDJの売上高は2018年度で250億円前後
EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は60億円弱だったもよう。
主力の欧米市場で高いシェアを握っており、業績は堅調だ。
今後は新興国での需要拡大も期待されている。
主力新製品の投入などで20年度には売上高で300億円弱、EBITDAで60億円台後半を見込んでいるようだ。
衝撃(><)