鉛筆画家 吉村芳生
2019年 03月 24日
在学中から、作品を発表し始め、シェル美術賞展(1978)、イギリス国際版画ビエンナーレ(1979、ブラフォード美術館)、マイアミ国際版画ビエンナーレ(1982、フロリダ メトロポリタン美術館)等々、国内外の数多くの公募展で入賞。高い評価を受ける一方、1980年からは郷里の山口県美術展覧会にも出品しはじめ受賞を重ねるなど、公募展を足がかりとして、着実に作家としての地歩をかためた。
1985年に帰郷して以後、自然に恵まれた徳地(山口市)の山あいの集落に居を構え、県内外で数多くの個展を開催。一方で、次第に、鉛筆によるモノクロームの作品を描けなくなりスランプに陥る。やがて自宅近辺に群生する花々を色鉛筆で描いた色彩感覚豊かな作風へと転じ、2000年には、久しく出品していなかった山口県美術展覧会に再び応募。以降、次々に受賞を重ね、2007年には大賞を受賞した。
吉村芳生 超絶技巧を超えて