自分の信じるスタイルは変えられない
2010年 05月 20日
この看板で俺の優柔不断が炸裂しギリギリまで悩んだ
壁に直書きしたり、古い板にステンシル手法で擦れた感じ考えたり
そんな事より悩んだのが、この店名 「キユウリ」の書体(フォント)
何通りか検討して最終的に2点の候補に絞った
デザインは m&m のデザイナー 山田サトル
俺の作成したデザインに肉付けしてくれたデザインと彼オリジナルの遊んだデザイン
俺のファーストインプレッションで決まっていたが
第三者に意見を聞いてしまった事から俺の思慮の日々が始まった
結論から言うと2点に対しての第三者の判断は後者の遊んだデザインが優勢
LUZグループの新店なんだからやっぱ遊んだ感じが欲しいとまでハッキリ言われた
山田氏さえも後者にすべきだと論理的に理屈を込めて言われた
解った解ったと言って居たが、何か引っ掛かっていた
そして反対を押し切って作成したのがコレ
前者の力強いタイプ
何故、このフォントに拘ったのか未だに自分分析出来ていない
でも、これなんだよ! これがお客を呼ぶんだ
この根拠の無い自信が湧き上がる時の俺は強い
間違いない。
そしてみんなから「どうせそうすると思った」と呆れ顔で言われた
最初から聞くなと 笑
この表札系の看板を作成してくれたのも親父
家でも絵画や水彩画、版画、彫刻 そして工作、書道まで趣味の域を超えている
俺が原画を持って実家に帰ると2日後にはもう出来上がっていた
勢い余ってニスを塗り過ぎ水泡が噴いてるがそれも愛嬌
時間と共に、歳月と共に 雨、風、太陽で風化退化するからと。
やっぱ、この白壁にトタンの引き戸で木の表札って感じの蔵スタイルは譲れない
まだ店もOPEN予定もたってないのに電ドラでそれを揉み込んだ
外のライトを付け、暗闇に浮かぶこの看板を見て感慨深い
この場所に再び命が吹き込まれた
やはり自分の信じるスタイルは変えられないなと確信した4/7の深夜。